早いものでPockyの初期バージョンが発売されてから、 既に30年にもなろうとしております。
その間、断面形状入力方法の改善、Windows各バージョンへの対応など を繰り返しながら、子供を育てるかのようにPockyを育ててまいりました。

Pockyのメリットは、何よりもその使いやすさにある と思います。　 一般にはCAD(図面入力ソフト)を使って断面形状を入力せねばならないものが多い中 Pockyを使えば、CADを持っていなくても、 断面二次モーメント(断面形状の強さ)を計算する事ができます。　 これは実質的に、Pockyが一番安価な、断面二次モーメント演算ソフトである事を示しています。　 また、その入力の手軽さは簡略化され、誰にでも使えるものとなっている点が 多くの皆様に指示される理由であるとも思われます。

アルミの引抜材のような、複雑な形状でも CADで入力するのと、同等の速度で入力できたり、 何度も曲げを行った板金製品でも簡単に入力できます。

さらに、断面データを“はり”の演算に反映し、 即、ＢＭＤ、ＳＦＤ、たわみ曲線までもを、ビジュアル化できる点は まさに、材料がパソコンの中に実在するかのような錯覚さえ覚える ものです。

Pockyの演算ルーチンは 機械加工や塑性加工を専門とする、多くの工学博士にも検証をお願いし、 100%の自信を持って皆様にご提供できるものです。　 演算速度は、演算式自体をハンド・オプティマイジングする事により 当初理論の約1/100となり。　どんなパソコンでも、 演算ボタンを押した瞬間に答えを表示するレベルにまで高める事ができました。

さらに、Pockyのサポート体制は、 開発者の私自信が、総てのサポートを行う、体制となっております。　 これは通常では、考えられない事です。　 500セットを超える導入実績を持つPockyのサポートが 1人の人間で行えるという現実は、 “日頃、全く問題が発生しないソフトウエアである” という事を証明し “ 最も、Pockyをよく知っている人間がサポートする安心感 ” に結びつくものだと考えています。

皆様のパソコンに忍ばせたPockyを 設計過程や、会議の中で いざという時に、大きな安心を得る道具として 日頃お使いいただいている皆様には、 この場をお借りしまして 、お礼を申し上げます。