従来、機械加工で行ってきた加工を、塑性加工に置き換えることができれば生産性が大きく向上する。 日本国内では薄板の塑性加工については多品種少量生産のための多くの加工機械やシステムが開発されてきたが、厚板分野の加工機械は見当たらなかった。 各社から発売されているNCタレットパンチプレス(NCTPP)は、薄板については多品種少量生産の花形的役割を担っているものの、 実際のワーク板厚は10mm以内に限定された加工機械といえる。しかし、ワークの板厚が厚くても塑性加工が可能である場合、工場経営者のメリットは大きい。 ここでは、鋼板厚40mmまでをターゲットにしたパンチングプレスと、それを有効に活用するCAD/CAM化の事例について紹介する。
図1.加工機械の概要 | 図3.加工機ボディー構造 |