このページは、PCS10の詳細を調べたい方のために、作成したものです。
内容は、PCS10取扱説明書からの抜粋となっております。
PSC10は、このようにコンパクトなので、デモ機などとしても最適です。
PCS10取扱説明書 平成11年1月 第1.0版
使用上のご注意
・電源は付属の電源コードを一般家庭用電源(AC100V)に接続しご使用下
さい。それ以外の使用は故障の原因となります。
また、長時間ご使用にならない場合は、電源コードをコンセントから抜い
て下さい。
・高温、多湿、及び可燃性ガス環境下でのご使用は避けて下さい。
・ご使用に際しましては、本装置の仕様、制限などの前提条件を十分にご理
解いただいた上でご活用下さい。誤ってご使用された結果につきましては、
当社はその責任を負いかねますのでご了承下さい。
・本書の内容の一部、または全部を無断で転載することを禁じます。
・本書は改善のため、予告なしに変更することがありますのでご了承くださ
い。
戦略物資等輸出規制について
本製品は、外国為替および外国貿易管理法の規定により、戦略物資等輸出
規制品に該当します。従って、日本国外に持ち出す際には、日本国政府の
輸出許可申請等必要な手続きをお取り下さい。
付属品
・モジュラーコード(2m) 1本
・取扱説明書
・保証書
もくじ
各部の名称と機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
操作
■立ち上げ手順 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
■発信するとき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
■着信するとき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
■課金情報通知 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
状態表示 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
データターミナル
■接続環境 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
■コマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
■コマンドの一覧をみる ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
■バージョン情報をみる ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
■パラメータの内容をみる ・・・・・・・・・・・・・・・・・8
■動作モードを変更する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
■内線番号を変更する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
■ダイヤルイン番号を設定する ・・・・・・・・・・・・・・・10
■ダイヤルイン番号を削除する ・・・・・・・・・・・・・・・10
■変更を保存する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
■パラメータを初期化する ・・・・・・・・・・・・・・・・・11
■コマンドプロンプトを出す ・・・・・・・・・・・・・・・・11
故障かな?と思ったら ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
修理と保証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
製品仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
各部の名称と機能
@電源ランプ
電源のON/OFF状態を表示します。
A局線側ステータスランプ
接続された局線の状態を表示します。
通信中、点灯します。
B内線側ステータスランプ
CH1〜CH3各内線ポートの状態を表示します。
通信中、点灯します。
C電源コード
AC100Vに接続します。
安全のため必ずFGをおとりください。
D電源スイッチ
E内線ポート1、2、3
ISDN端末を接続します。(8Pモジュラケーブル)
1ポートにつき8台までのバス接続が可能です。
F局線ポート
付属の回線ケーブルにより、網に接続します。(S/T点)
U点に接続される場合は、DSU内蔵のPCS10Uをお使い下さい。
Gデータ設定用インタフェース(RS-232C)
RS-232Cケーブルを接続し、外部端末よりパラメータの設定変を更行い
ます。
操作
■立ち上げ手順
(1)付属の電源コードのプラグを電源コンセント(AC100V 50/60Hz)に
差し込みます。
(2)背面の電源スイッチをONにします。
(3)全てのLEDが点灯し、イニシャライズを開始します。
(4)イニシャライズが完了すると、POW以外のLEDが消灯し、動作状態とな
ります。
局線ポートが網に接続されている場合は、通信が開始され(網との
リンク確立)、局線側ステータスランプが点灯します。
■発信するとき
外線発信
内線ポートCH1〜CH3に接続されている各端末の発信手順に従って、発
信をおこないます。
それぞれの内線ポートに設定されている番号以外に発信をおこなった
場合、外線発信をおこないます。
内線発信
内線ポートCH1〜CH3に接続されている各端末の発信手順に従って、設
定された内線番号により発信をおこないます。
内線ポート番号のデフォルト値は、
CH1=3001
CH2=3002
CH3=3003
に設定されています。
上記内線番号はターミナル設定により任意の番号に変更できます。
■着信するとき
内線ポートCH1〜CH3に接続されている各端末の着信手順に従って、着
信をおこないます。
・着番号(ダイヤルイン番号)、または着サブアドレスにより内線ポ
ートを選択して着信することができます。
・着番号、着サブアドレスが通知されない場合は、内線ポートCH1に
着信をします。
サブアドレスによる選択着信
局線からの着信情報の中に着サブアドレス情報が含まれる場合、そのアド
レス情報と一致する内線ポートに着信をします。一致しない場合は内線ポ
ートCH1に着信をします。
・着番号情報が含まれる場合、サブアドレスによる選択着信は
できません。
・着サブアドレス情報は、透過で内線ポートに通知します。
・アドレス情報の桁数が内線ポート番号より長い場合は、アドレス
情報の上位桁により一致の確認をおこないます。この機能により
端末を指定した選択着信がおこなえます。
★例1
CH1の番号が3001の場合
@サブアドレス情報 3001
→内線ポートCH1に着信
A 〃 3001××(×は番号、桁数とも任意)
→内線ポートCH1に着信
内線ポート番号が4桁の場合、アドレス情報の上位4桁に
より一致の確認を行います。
★例2
CH1の番号が3001、接続されている端末(A)に30011,
端末(B)に30012のサブアドレスを設定した場合
@サブアドレス情報 30011
→内線ポートCH1、端末(A)に着信
Aサブアドレス情報 30012
→内線ポートCH1、端末(B)に着信
ダイヤルインによる選択着信
内線ポートにダイヤルイン番号を設定した場合、着番号情報により内線ポ
ートの選択着信ができます。
局線からの着信情報の中に着番号情報が含まれる場合、その情報と一致す
るダイヤルイン番号を設定された内線ポートに着信をします。一致しない
場合は内線ポートCH1に着信をします。
■課金情報通知(※注意事項)
網から通知される課金情報の、内線ポートへの通知はおこないません。
状態表示
PCS10には通信状態を表示するためのLEDがついています。
CH1 内線1状態ランプ
内線1のデータリンク確立時点灯
CH2 内線2状態ランプ
内線2のデータリンク確立時点灯
CH3 内線3状態ランプ
内線3のデータリンク確立時点灯
LINE 局線状態ランプ
局線側のデータリンク確立時点灯
POW 電源状態ランプ
電源ON状態時に点灯
※表示ランプは全て緑色です。
データターミナル
装置背面の外部インタフェース(RS-232C)を通じて、パソコンのハイパー
ターミナル等によりパラメータの設定変更や、状態のモニタができます。
■接続環境
・コネクタ
接続用コネクタはD-Sub9ピン(ピン型)を使用します。
PCS10のコネクタのピン配置
信号名 I/0 信号説明
RXD I 受信データ
TXD 0 送信データ
RTS 0 送信要求信号
CTS I 送信可能信号
DTR 0 データ端末レディ
DSR I データセットレディ
・ハイパーターミナル
ハイパーターミナルを起動させたら、プロパティの設定を行って下さい。
ハイパーターミナルのプロパティ
項 目 内 容
通信速度 9600bps
データビット 8
ストップビット 1
パリティ なし
ローカルエコー あり
受信データに改行を付ける
ハイパーターミナルを起動した後、[ESC]キーを押して下さい。
PCS10にコマンドプロンプト「♯」の表示を要求してから、コマンドの
入力を行って下さい。
■コマンド
PCS10で使用するコマンドは以下の通りです。
外部コマンド一覧表
コマンド 内 容
HLP 外部コマンド一覧出力
VER PCS10のバージョン情報出力
DSP 現在のパラメータ表示
MOD インタフェースの動作モードの変更
NUM 内線番号の変更(内線インタフェースのみ設定可能)
DIN ダイヤルイン番号の割当(内線インタフェースのみ設定可
能)
DEL ダイヤルイン番号の削除
SAV 変更内容の保存
INI システムパラメータを出荷時の状態に戻す
[ESC] コマンドプロンプト表示
インタフェース番号: 0:局線インタフェース
1:内線1(CH1)インタフェース
2:内線2(CH2)インタフェース
3:内線3(CH3)インタフェース
モード: PP:P−P接続・常時起動
MP:P−MP接続・常時起動
MC:P−MP接続・呼毎起動
番号:先頭桁は「0」、「1」以外の内線番号(31桁以内)
ダイヤルイン番号: ご契約されたダイヤルイン番号(31桁以内)
入力コマンドが実行できない場合、PCS10は下記のいずれかのエラ
ーメッセージを出力してからコマンドラインプロンプトを出力します。
Undefined command.
Command error
■外部コマンドの一覧説明を表示する−「HLP」
入力:HLP または ?
出力:
Usage
HLP:Usage format:HLP or?
VER:Version Information format:VER
DSP:Display current parameters format:DSP
MOD:Change interface mode format:MOD interface mode
NUM:Change terminal number format:NUM interface number
DIN:Assign dial-in number format:DIN interface dial-in number
DEL:Remove dial-in number format:DEL dial-in number
SAV:Update parameters format:SAV
INI:Parameter initialization format:INI
■PCS10のバージョン情報を表示する−「VER」
入力:VER
出力
PCS10 Ver1.0 Copyright (C), 1998, AD SYSTEMS
#
■設定したパラメータ内容を表示する−「DSP」
入力:DSP
出力:(ダイヤルイン設定されている場合)
I/F Configuration
I/F [0]: (PP/MP/MC) Local number: 9999
I/F [1]: (PP/MP/MC) Local number: 9999
I/F [2]: (PP/MP/MC) Local number: 9999
I/F [3]: (PP/MP/MC) Local number: 9999
Dial In Assignment:
9999999999 has been assigned to I/F [9]
9999999999 has been assigned to I/F [9]
出力:(ダイヤルイン設定していない場合))
I/F Configuration
I/F [0]: (PP/MP/MC) Local number: 9999
I/F [1]: (PP/MP/MC) Local number: 9999
I/F [2]: (PP/MP/MC) Local number: 9999
I/F [3]: (PP/MP/MC) Local number: 9999
■指定したインタフェースの動作モードを変更する−「MOD」
入力:MOD インタフェース番号 モード
出力:
Change I/F [9] mode from (PP/MP/MC) to (PP/MP/MC)
#
・動作モードの変更後、「SAVE」コマンドを実行して下さい。
「SAVE」の実行により、変更したモードでの再起動を行います。
「SAVE」が実行されない場合、変更は無効となります。
・動作モードはデフォルトでP-MP接続に設定されています。
起動モードはデフォルトで常時起動に設定されています。
■指定した内線インタフェースの内線番号を変更する−「NUM」
入力:NUM インタフェース番号 内線番号
出力:(番号設定が確立した場合)
Change I/F [9] terminal number from 9999 to 9999
#
出力:(重複番号が指定された場合)
Duplicated assignment.
#
・内線番号の変更後、「SAVE」コマンドを実行して下さい。
「SAVE」が実行されない場合、変更は無効となります。
・内線番号はデフォルトで以下のように設定されています。
内線1(CH1):3001
内線2(CH2):3002
内線3(CH3):3003
・内線番号には「119」「110」等の特番を設定することはでき
ませんのでご注意下さい。
■内線のダイヤルイン番号の割当を変更する−「DIN」
入力:DIN インタフェース番号 ダイヤルイン番号
出力:
Assign 9999999999 to I/F [9]
#
ダイヤルイン番号の変更後、「SAVE」コマンドを実行して下さい。
「SAVE」が実行されない場合、変更は無効となります。
■指定したダイヤルイン番号を削除する−「DEL」
入力:DEL ダイヤルイン番号
出力:(指定番号が存在している場合)
[999999999] has been removed.
#
出力:(指定番号が存在しない場合)
[999999999] is not exist.
#
■変更したパラメータの内容を有効にする−「SAV」
「MOD」「NUM」「DIN」「DEL」コマンドのパラメータ変更後に使用する。
入力:SAV
出力:(変更があった場合)
The system parameters has been normally updated.
#
出力:(変更がない場合)
No parameter changing was made.
#
「MOD」コマンドでインタフェースの構成モードを変更した場合、
PCS10の再起動後にコマンドプロンプトが表示されます。
■システムパラメータを初期化する−「INI」
入力:INI
出力:
The system parameters has been normally initialized.
#
■コマンドプロンプトを表示する−「ESC」
入力:「ESC」
出力:
#
パラメータ内容を変更した場合に「ESC」を押すと、「SAV」で有効
にした変更内容が無効となります。
故障かな?と思ったら
次のような場合、PCS10の故障ではない場合があります。確認して下さい。
外線発信ができない− "LINE LED"が点灯している
原因 ・ダイヤル番号が正しくない。
対策 ・正しい番号をダイヤルして下さい。
外線発信ができない− "LINE LED" が点灯していない
原因 ・通信ケーブルが接続されていない。
・局線ポートのパラメータが正しく設定されていない。
対策 ・添付のケーブルにより正しく接続して下さい。
・回線の契約内容に従ってパラメータを正しく設定して下さい。
内線発信ができない
原因 ・内線ポートのパラメータが正しく設定されていない。
・着信端末が識別着信に設定されている。
対策 ・端末の接続条件を確認し、パラメータを正しく設定して下さい。
・端末の識別着信機能を解除して下さい。
着信ができない
原因 ・端末が識別着信に設定されている。
対策 ・識別着信機能を解除して下さい。
または、内線ポートの設定にあわせて、端末を正しく設定して下
さい。
指定した内線ポートに着信できない
原因 ・内線ポートのパラメータが正しく設定されていない。
対策 ・内線ポートのパラメータを正しく設定して下さい。
課金情報が通知されない
原因 ・PCS10の仕様により課金情報は通知されません。
故障ではありません。
対策
修理と保証
■修理サービスについて
・ご使用中に異常が生じたときは、お買い上げの販売店にご相談下さい。
・お買い上げ後1年以内に、通常の使い方で生じた故障につきましては、無償
で修理させていただきます。
・保証期間経過後の修理につきましては、販売店にご相談下さい。
お客様のご要望により有償修理いたします。
・当社では、引き取り修理を原則とさせていただいております。
■保証書について
PCS10には「保証書」が付いています。
・保証書はお買い上げの販売店より、必ずお受け取り下さい。
万一故障した場合は、保証書記載内容により、保証期間内は無料修理いたし
ますので、内容をご確認の上、大切に保管して下さい。
・保証期間はお買い上げいただいた日から1年間です。
・PCS10の故障にともなう損失についての補償は致しかねますのでご了承下さ
い。
製品仕様
項 目 型 名 PCS10
局線側インタフェース インタフェース点 S/T点
適用回線 INSネット64
接続コネクタ RJ45(8ピンモジュラジャック)
ポート数 1ポート
回線側インタフェース インタフェース点 S/T点
接続コネクタ RJ45(8ピンモジュラジャック)
ポート数 3ポート
収容端末数 8端末/ポート
交換形態/使用チャネル 回線交換/Bチャネル
(P-P、P-MP接続)
通信速度 Bch(64kbps)Dch(16kbps)
給電方式 ファントム給電
表示器 LED
データ設定ポート RS-232C
一般仕様 外形寸法 210 (W)×150 (D)×35 (H)
重量 1s以下
電源 AC100 (V) 50/60 Hz以下
消費電力 最大13W
環境条件 20℃±15℃ 80%RH以下
認定番号 T99−0017−0
T99−0003−0
※仕様変更などにより、図や内容が一部異なることがあります。
また、仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります
のでご了承下さい。
Last Updated - 99/11/19
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