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テレビ電話用音響システム入門
はじめに


テレビ電話 Phoenix mini
背面にある映像音声入出力端子
Phoenix mini などテレビ電話の背面に用意されている、音声の入出力端子を利用すれ ば、これまで高価なテレビ会議システムや、監視システムでやっていた音響システムを 安価なテレビ電話を使って再現する事ができます。
しかし、安価なテレビ電話を使ったシステムでは、システムをコーディネイトする人の 人件費が捻出できない場合が多く、テレビ電話を購入した人に、それなりの知識がない とこれらの機能を有効活用する事ができません。
このページでは、テレビ電話周辺の音響システムの情報を解りやすく解説し、安価なテ レビ電話のパワーアップを誰でも簡単に行える方法を述べたいと思います。

エコーキャンセラー テレビ会議など近傍にマイクとスピーカを置く場合


EC-1
Phoenix mini の外部音声入出力端子にマイクとスピーカを接続すると電話の音声遅延の影響で 山彦状態が発生します。 それを解消するのがエコーキャンセラーでNTTから39800円で発売 されています。 高価なテレビ電話には内蔵されている場合が多いのですが、逆にマイクとスピ ーカに内蔵して39800円の低価格です。
これがあれば、テレビ会議などに有効です。Phoenix mini の周りに3〜4人の人がいても集音 拡声が可能です。

           

           EC-1 フロントの押しボタン     EC-1 背面のライン入出力端子

           Power Volume Mute          外部マイクやスピーカが接続できます。



EC-1をテレビ電話に接続した場合、よく問題になるのが多人数のテレビ会議に使用し

たい場合集音能力が不足し、ちょっと遠くにいる人の声が入らないという声を耳にし

ます。 そんな場合は、他のエコーキャンセラーを用意してミキサーやアンプから

ちゃんとした音声を出力してやる必要があります。



エコーキャンセラーは Phoenix mini にマイクとスピーカーを接続する場合であれば

どんな場合でも必要というわけではありません。テレビ会議のように、マイクとスピ

ーカを近所に設置した時のみ必要で、マイクだけとか、スピーカだけの場合は必要の

ない場合があります。 もちろん、マイクとスピーカのお互いの音が干渉を起こさな

いような設置位置の場合も必要ありません。 



安価なマイクと高価なマイクの違い ファントム電源って何?
マイクには、大きく分けて2種類のマイクがあります。 1.ダイナミックマイク  安価で、どこにでもある単純なマイク(カラオケなど)です。電源の供給を受けず  太いケーブルで5mくらいの距離延長が限界です。 電源の供給を受けないので音  声を微弱な電流・電圧に変換しアンプに送ります。 そのために、トラック無線な  どの電波を拾ってしまう場合もあります。  2.ファントム電源型コンデンサーマイク  アンプ側から電源を供給し、音声を電流・電圧レベルアップして送るマイク。  放送局やスタジオなど、ちゃんとした集音を行うには必修のマイク。 ケーブルも  100mレベルまで延長できます。 ダイナミックマイクに比べると高価でしたが近年  比較的安価なものが発売されています。 つまり、マイクを選択する場合には、まず上記どちらのタイプにするかを考えなけれ ばなりません。 ダイナミックマイクだと1万円程度ですがファントム電源型コンデ ンサーマイクは安くなったといっても3万円以上はします。 どちらにしてもアンプ やミキサーが必要な場合が多いのも事実です。ちゃんとしたテレビ会議システムの場 合は、ファントム電源型コンデンサーマイクを使用するのが常識です。 また、店舗 などに集音マイクを設置したい場合でも、ケーブルを5m以上伸ばしたいのであれば、 コンデンサーマイクしかありません。

Phoenix mini は(株)NTT殿の商品です。
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Last Updated - 99/06/14